会社員が養うべき力について、過去の記事で触れました
「よし!頑張ろう」と奮起してくれた人もいるかもしれませんが、取り組みを始める前に、より良い目標設定についても覚えておきましょう
正しい目標設定が、より良い成果に繋がるはずです
この記事では正しい目標設定:SMARTゴールについて書いていきます
この記事はこんな人向け
- 向上心を持っている
- 大きな目標がある
- 努力がなかなか継続出来ない
この記事を読めば、よりあなたの目標の達成が容易になるはずです
SMARTゴールとは
SMARTとは、正しい目標設定に必要な5つの要素のそれぞれの頭文字です
【正しい目標設定に必要な5つの要素】
S:Specific(具体性)
M:Measurable(測定可能)
A:Achievable(達成できる)
R:Relevant(関連性のある)
T:Time-Bound(期日を決める)
これらの要素を抑えた目標立てをすることが、よりあなたの成長を促進します
短い人生なので、正しい目標設定とたくさんの成功体験を積み重ねより良い人生にしていきましょうね
S:Specific(具体性)
目標設定に必要な「S」は具体性です 目標はより具体的にしましょう
逆に「抽象的」な目標は努力の方向性があいまいになりやすいので、あなたの努力のエネルギーが分散されてしまいかねません
仮に、あなたは新人会社員で「同期で一番になる!」という目標を掲げたとします
もしも「一番になる!」とは具体的にどういうことなのかが不明確だったら、何を頑張ったら良いのか自分でも分からない‥ なんてことになりますよね
実はぼくも新人時代の研修で、今年の目標を書かされた際、「目の前の業務に全力で取り組む」なんて書いてました
一方、優秀な同期のI君は「一度聞いたことを繰り返し聞かないように、常にメモを取る」と、極めて具体性のある目標を立てていました
なんだかI君の方が早く成長できそうですよね
「一番になりたい」という大きな野望は素晴らしいですが、「では一番とは何か?」を明確化した上で「どうすれば一番になれるのか」と深掘することで、より具体的な目標を立てることが出来ます
まずは「一番」を定義づけしましょう
ここでは例として、一番の定義を「年間売上額が最も大きいこと」としましょう
あなたの目標は「同期の中で、最も大きな年間売上をあげること」です
具体的な目標が出来ましたね!
また、目標達成のために何をするのかを明確にすることも重要です
「最も大きな年間売上をあげる」ために何をすべきかを考えみましょう
[以下の手法を試してみてください]
*どうやって「同期の中で、最も大きな年間売上をあげる」を達成する? と自問してください
*その答えについて、「どうやって?」を3回繰り返してみてください
「同期の中で、最も大きな年間売上をあげる」
(どうやって?)
→「大きな売上を見込める顧客にアプローチする」
(どうやって?)
→「大きな売上を見込める顧客のリストを作成する」
(どうやって)
→「大きな売上を見込める顧客をリサーチをする」
やるべきことが更に具体化されましたよね
このように、具体的な目標設定と、そのためにどのような「行動」をすれば良いかが明確になりますね
その行動の結果が目標達成に繋がるようなゴール設定が大切です
この記事では割愛しますが、大谷翔平選手が作ったことで有名になった目標達成シート(マンダラチャート)もとても有効ですよ
M:Measurable(測定可能)
次に紹介する要素 「M」は測定可能であることです
”測定可能”とは定量的な指標であることです
「たくさん」とか「いつも」とか「全力で」などの数値化できない”定性的”な指標では目標があいまいになってしまいます
先ほどの例を挙げると、「大きな売上を見込める顧客をリサーチする」という目標を、
「大きな売上の見込める顧客を100社リサーチする」
や
「5,000万円以上の売上を見込める顧客を100社リサーチする」
と、数値を含めた目標を織り込むことで、よりその規模感や、必要な努力量が明確になりますよね
ここでは、目標設定には「測定可能」な指標を入れることを覚えておきましょう
A:Achievable(達成できる)
「A」は達成できる目標である という意味です
「5,000万円以上の売上を見込める顧客を100社リサーチする」という、具体的で定量的な目標を持っていたとしても、売りたい商品が一般家庭で使用する1本200円の歯ブラシだったとします
この商品で1社で5,000万円以上の売上をあげるには、250,000本の歯ブラシを売る必要があり、全国に100店舗を構える小売り会社に売ったとしても、店舗あたり2,500本もの歯ブラシを仕入れる計算になります
店舗での歯ブラシの需要はわかりませんが、同じ歯ブラシを2,500本仕入れるのはちょっと多い気がしますね
【「5,000万円」の売上を見込める】という部分は見直す必要がありそうです
このように、達成が難しい指標や目標をゴールに掲げてしまうことは、目標の形骸化を招くので、達成可能な目標を立てるようにしましょう
比較的簡単な目標設定をすることも、継続のモチベーションになりますし決して悪いことではありませんよ
R:Relevant(関連性のある)
R(関連性のある)目標設定は、一見当たり前のことかもしれませんが、途中で方向性を間違えていたことに気が付いたり、気が付いたら道がそれていた なんてこともある要素です
例えば、「同期で一番の売上達成」の為、「大きな売上を見込める顧客をリサーチをする」という行動を思いつきましたが、「リサーチ結果を分かりやすくまとめる為に、エクセルを活用しよう!」
から、「あれ、エクセル表の活用には関数が便利だな」という気付きがあり「よし!エクセルの達人になろう!」という具合に、気がついたら、なんだか関係の無い目標を立てていた というのは一生懸命頑張る人のあるあるです
もちろん、エクセルに詳しいことは役に立ちますし、あなたの評価を高めますが、あなたの目的に照らすと、関連性の薄い目標かもしれません
目標を立てるのは、何かの目的を達成するためです
「同期で一番の売上達成」したいのは、出世して所得を上げたいからかもしれませんし、実績を残すことで、経歴に箔をつけたいからかもしれません
一生懸命努力することで、得られることは必ず何かありますが、「目標達成」があなたにとっての最重要項目であるならば、道を逸れないように注意しましょう
T:Time-Bound(期日を決める)
- 目標には期日を設ける
- 長期目標の場合は、中期目標や短期目標も立てる
- 期日から逆算して、今日までに何をすべきかもう一度考える
あなたは目標をいつまでに達成したいですか?
期日のない目標は、遠すぎる目標はもはや「夢」となってしまい、達成されない可能性が高まりますので、明確な期日を設けましょう
もしもあなたの目標が10年後の目標だった場合、5年後の目標・3年後の目標・1年後の目標も併せて立つことが大切ですよ
期日から逆算して考えると、今日までに何をするべきなのかがわかりますからね
まとめ
いかがだったでしょうか
ぼくは記事を書きながら、学生時代の試験勉強のことを思い出しました
出題範囲が100ページ分の科目を、前日に勉強を始め、「1日で100ページは無理だから、20ページだけ頑張ろうw」 と決めて、予想通りボロボロの結果 なんてことがよくありました
「1ヶ月前に試験勉強の計画を立てる人は”有利”だよなー」なんて毎度思っていましたが、この反省を次に活かすことは、まぁありませんでしたw
試験勉強に例えると納得感があると思いますが、正しい目標設定 とは 正しく計画を立てること と言っても良いでしょう
ぼくは当時の試験勉強の失敗を、社会人になってから取り戻しながら生きていますが、SMARTゴールの意識は、確実に成長速度を早めてくれています
皆さんの目標はなんですか?
どんな自分になりたいですか?
目標を達成するために なりたい自分になるために 是非「SMARTゴール」を活用してください
これからも一緒に頑張りましょう
最後まで読んでくださりありがとうございました
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