2024年度は岸田総理ゴリ押しの成果(?)で、多くの企業がベースアップ要求への満額回答を勝ち取っていましたね
羨ましい話です
このベースアップは今後の増税やインフレへの布石になるんだろうな‥ なんて思いながらこのニュースを見ていました
今日は、ベア話と絡めて、外資系企業の昇給(給与交渉)について話をしたいと思います
- 外資系企業の給与体系
- 外資系企業で給与をあげる方法
- 身近で見た給与交渉術の一例
外資系企業の給与体系
[基本給]
外資系企業では、多くの企業で「年俸制」を採用していると聞きますが、ぼくの勤める企業でも年俸制が採用されています
年俸(Annual Compensation)は、文書で提示されており、基本給(Base Payment)と書かれた項目に年俸が記載されています
この Base Payment を単純に12で割った額が月ごとの支給額となります
[ボーナス]
ボーナス支給額は企業により大きく異なりますが‥
ぼくの勤める会社は、多額のボーナスが支給される会社ではありません泣
ボーナスについても年俸(Annual Compensation)の文書に記載があるんですが、
ボーナスは、「個々の前年の勤務実績に応じ、また、企業の財務状況を勘案した上で、それぞれの年俸額の数%を支給するかも」的な記載がされています
要約すると「会社の業績が良ければちょっとくらい払う」といった温度感です
(ぼくが在籍した数年で、ボーナス支給がなかった年は1度ありました)
ボーナスについては、お小遣い程度でもらえたらラッキーくらいにカウントしている従業員が殆どです
外資系企業で給与をあげる方法
[昇給について]
年俸の昇給は、年に一度の定期昇給にて実施され、毎年数パーセントずつ昇給していきます
各国でのインフレ状況等を考慮した上で、国ごとの昇給比率の目安が提示され、更に各自の実績に応じた昇給率が決定されます
また、各従業員には、ジョブグレードと呼ばれる職位階層と、それぞれの職位階層内でのレベルが定められており、職位階層とレベルに応じた給与額が定められています
よって、給与を上げるためには、
*長期在籍し、年に一度の定期昇給の恩恵を受ける
*ジョブグレード(職位階層)か職位階層内でのレベルを上げる
ことが必要です
定期昇給については、毎年ほぼ一定に挙がっていくため割愛しますが、ジョブグレード(職位階層)や職位階層内でのレベルを上げるには、一定の評価を得る必要があります
もちろん企業は優秀な従業員を確保しておきたいですが、外資系企業では、大きな権限を持った偉い人は日本に居ないケースも多く、定期昇給以外の給与アップが頻繁に起きるとは言い難いのが現実です
よって積極的に給与アップを目指す人は、
*転職をする
*自分で給与アップの交渉をする
という選択肢を選びます
ジョブグレード(職位階層)やら、職位階層内でのレベルなどは定められてはいるものの、どうしたらジョブグレードやレベルがあがるのかの定義は明確ではありません
(どの業界でも似たような状況かと思いますが、評価に透明性をもたせることは簡単ではありませんよね)
身近で見た給与交渉術の一例
2024年度に多くの企業がベアを実施、満額回答企業が(ニュースでは)わんさか出ていた状況の中、ぼくの勤める企業はとってもいまいちでした
*そもそもベアみたいな概念はない
*定期昇給率が例年より少し低い
とってもいまいちなを定期昇給率の結果を知らされたタイミングで、給与交渉に臨んだ同僚(Aさん)がいました
この同僚は、日本国内の直属の上司に対して、定期昇給の結果に納得がいかない旨を伝えました
この直属の上司は、Aさんを評価していたので、Aさんが納得のいく昇給額を得られる様、サポートをすると約束してくれたそうです
Aさんは直属の上司の支持を得た上で、人事部に交渉を持ちかけました
日本のインフレ率や、他企業の昇給水準を考えて、今回の定期昇給結果に納得がいきません
国内の他業種とは概ね同水準の昇給率を確保しています
そうは思えません x x 社に勤める知人や y y社に勤める知人 から実際の昇給額を聞いていますが、今回の結果は大きくそれらを下回っています
特定の企業と比較されても都度対応は難しいです
確かにそうですね
しかし、私は高水準の報酬を得るためにこの会社に入ったので、今回の定期昇給額が不満です
定期昇給額を見直してください
あなたの給与額は既に高水準の域に達しているのも事実です
私は今の給与額以上で転職が可能な人材だと思っています
それは、私がこの会社で正当な評価を受けていないということだと思います
わかりました
年俸額を理由に転職されてしまうことは、人事としては恥じるべきことですので
本社にかけあってみます
結果についてはまだ知りません‥
結構露骨な交渉ですよね
実際には希望昇給額も明確に伝えてたそうです
ぼくも経験がありますが、入社の時に希望する年俸は額で伝えています
自分の給与を会社に任せるわけではなく、積極的に交渉しにいく姿勢は外資ならではかもしれません
Aさんの給与交渉は、関係者や仲良ししか知らない事実ですが、このような交渉は社内では割と頻繁に発生しているようです
Aさん以外からも「給与交渉をした」と何度か聞いたことがありますし、ぼく自身も交渉をしたことがあります
2024年の定期昇給率の水準には、正直ぼく自身も不満がありましたが、ぼくは直近の自分のパフォーマンスを振り返って、「まぁこんなもんかな」と納得してしまったことも事実です
Aさんの様に、今の給与額が自分の能力に対して過小評価だと感じた時には、積極的に交渉に臨みたいと考えています
皆さんはいまの給与に納得感がありますか?
もし納得感が無い場合は、転職や給与交渉を考えてみるのはどうでしょう
転職や給与交渉に自信がないのであれば、自分の市場価値を高めてみるのはいかがでしょうか
(そんなん言うのは簡単ですよね、、 分かってます すみません‥笑)
最後まで読んでくださりありがとうございました
これからも一緒に頑張っていきましょう!
コメント