ぼくは米国資本の企業に勤めています
数年間の会社勤め経験した驚きや、外資系企業のリアルを綴ってみたいと思います
この記事はこんな人向け
- 外資系企業で働いてみたい
- 外資系企業がどんな組織なのか知りたい
この記事を読めば、外資系企業で働く人のリアルな体験談から、「外資系企業」という組織についての理解が深まり、もしかしたら「外資系企業で働いてみたい」と思えるようになるかもしれません
外資系企業とは
- 外資系企業とは、日本国外に本社を構える企業
- 対義語は内資系企業(日系企業)
外資系企業とは、日本以外の国に本社を置く、その100%子会社や日本法人のことを指しています
逆に、日本に本社を置く日系企業は内資系などと表現されることもあります
ぼくは米国に本社を置く企業の日本法人に勤めていますので、この記事は米国企業日本法人での経験を前提として記述することを念頭に読んでいただけると幸いです
外資系企業の特徴とは
ぼくは新卒で日系の企業に勤めたあとに外資系企業に転職しました
その経験から内資系企業と外資系企業の違いについて記載していきたいと思います
【外資系企業の特徴】
- 給与水準が高い
- 解雇は突然
- 自由な企業文化
特徴1:給与水準が高い
外資系企業の特徴として給与水準が高い傾向にあることが挙げられます
報酬は原則年俸制で、年に一度の業務評価の結果から、翌年の年棒を文書で提示されます
提示年俸を12で割った金額を月収として受け取ります
ボーナスはこの時点で保証されているものではありませんが、会社の業績が普通なら年棒や成績に応じて支給されます
ボーナス額の年収に占める比率は日系企業と比較すると低い傾向です
外資系企業 が必ずしも高収入 とはいえませんが、同業界の日系企業比では外資系企業の方が高いと言えそうです
しかし!日本の企業と比べて高い給与水準を保っている外資系企業にはある秘密があります
次に記載するのは外資系企業のデメリットでもありますので、こちらも合わせて読んでみてください
特徴2:解雇は突然
- 高収入の秘訣は従業員の解雇?!
外資系企業が給与面で優位性があるのは、ズバリ、従業員解雇が日常的に起きているから
内資系企業では、会社のお金で新入社員を育てたり、いわゆる「窓際族」を雇用し続けていたりと、従業員を大事にしている会社が多いと思います
ぼくの勤める企業では、新人を育てる気がないので職歴の無い新入社員は採用しませんし、戦力外と判断されると解雇されます
社歴数年ですが、既に同僚が解雇されることに一定の「慣れ」すら感じています
出社時に、セキュリティカードが効かずオフィスに入れないと言っている矢先に、人事部の担当が現れて別室に通され、社用PC等を出すよう言われてその場で解雇通告を受ける
なんていうシーンの目撃談も聞きました
また、社員向け社長メッセージで「難しい判断でしたがが、会社の更なる発展の為‥」という枕詞の後に、リストラを行うアナウンスメントが発表されることも何度かありました
必要と判断した場合は躊躇なく人員削減を実施し会社の利益を確保することで、従業員の高い給与水準を保っている側面があるのは事実です
いつか記事にしようと思っていますが、実際ぼくも解雇されそうになったことがあります
(結果なんとか免れました)
これはなかなか怖い一面ですよね
他社の外資系企業では、下位の従業員を定期的に入れ替える人事制度があるという話も聞いたことがあります(ぼくの勤める会社ではこう言ったことが制度として確立されているわけではありません)
特徴3:自由な企業文化
給与水準が高かったとしても、突然解雇されるリスクがあるのなら嫌だな‥と思う人も多いかもしれませんが
それでも良いところもたくさんあります
自分の勤め先を気に入っている理由の一つに「自由な社風」があります
ぼくの「自由」の定義は、「同調圧力が少ないこと」です
後輩は先輩より早く出社して遅くまで残る・若手が飲み会幹事をする・会議の席順を重要視する といった風習はありません
業務を除く領域ではそれぞれがそれぞれの価値観でのびのびしています
基本的には自分の義務は「JD:Job Descriprtion」と呼ばれる職務記述書で合意された業務をこなすことなので、この責務を果たすこと以外に多くを求められることはありません
仕事が終わればさっさと退社しますし、意味のない仕事は引き受けなくても問題視されません
人間関係のしがらみや、年齢差による優劣関係も少なく、それぞれがそれぞれの立場でフラットに発言しやすい良い風潮があります
(アメリカ本社では社内政治みたいなのが重要で、上司には絶対服従感が強いのも事実)
また、仕事のコミットメントは海外にいる上司と直接握っている場合が多く、上司が合意すれば良いという文化もあります
例えば、コロナ禍で都心部への通勤を嫌煙する風潮のあった時期、日本法人の人事部がフルリモートを全従業員に認めたのが2020年の2月頃でした
にも関わらず、多くの従業員はそれ以前にそれぞれの上司(主に米国在住の米国人)と合意した上で、週5日の在宅勤務の許可を得ていたんです
👦日本人従業員:「電車の混雑やばいし感染したくないから出社しなくても良い?」
🇺🇸米国人上司:「あーね、日本の電車はやばいよな Okay!」
(数週間後)
🇯🇵日本の人事部:「日本でもフルリモートワークを認めます」
日本の従業員:「あ、もう始めてまーす」
といった調子で就業規則管理をしている日本の人事部を飛び越えて、それぞれが個別のルールを持っているというカルチャーがあります(なんかやばい会社っぽいですね笑 でもちゃんと機能してますよ)
会社のルールだけでなく、各々の事情が考慮される柔軟さは、働きやすさのひとつです
フレックス性も導入されているので、朝仕事をしてから、ジムが空いてるお昼には筋トレに出掛けて、戻ってから夜遅くまで仕事をするといった仕事をしている人もいます
外資系企業ってどんな人が働いてるの?
外資系企業の特徴に触れてみましたが、日系企業と違うと感じた人が多いのではないでしょうか
ぼくの目線で、外資系企業で働く人の特徴を書いてみます
- 自分がその会社で働く利点を理解している
- 転職し慣れている
- 合理性を重視する(常識にとらわれない)
*自分がその会社で働く利点を理解している
会社にいるうちに、「高めの給与を貰う」「業務経験を通じて自分の市場価値を高める」ことを意識している人が多いです
もっと良い条件で働ける会社が見つかればそちらに移る と、割り切った姿勢で勤務しているので、必要以上に会社に尽くそうと考えている人も少ないですね
いくら会社に尽くしても、解雇される時は解雇されます
「給与分の貢献をする」そして「会社をステップアップの道具として利用する」というマインドで働くことは、急な解雇という選択肢を持つ企業で働く際にはフェアだと言えます
*転職し慣れている
日本には368万の企業があると言われていすが、仮に会社を解雇されたり、労働条件に納得がいかなくなったとしても、転職すればある程度の解決が出来ると信じている人が多いです
社内では「この前〇社の求人が年棒x円で出てた」なんて、転職を示唆する会話も割とオープンに聞くことがあります
ステップアップとしての転職をネガティブに捉える人が少ないからこそできる会話かもしれませんね
*合理性を重視する(常識に捉われない)
多くの従業員は、メリットの無い不合理性を嫌う特徴があります
日系企業と比べて仕事の型があまり決まっていない部分も多いんですが、仕事の依頼を受けた時に「それってなんでやる必要があるんですか?」と仕事をする意味を理解しようとする傾向があり、業務の合理性を理解したいからです
日系企業で仕事をふられた際に「なんでそれやる必要があるんですか?」なんて言ったら干されそうですが、慣習的にやるのが当然 と思われていたことでも、その意味を深掘りしてみたら、実は意味がなかった なんてことはありませんか?
ある人が定期的に数時間かけて作っている資料でも、実はそれを読んでいる人はいなかった‥なんていう業務は無くす余地がありそうじゃないですか?
外資系企業の従業員は合理性を突き詰めて、自分の労働生産性を高めようとする人が多い傾向にあります
まとめ:
いかがだったでしょうか
皆さんは内資と外資、どちらの企業で働きたいですか?
企業は千差万別ですので 一言で「外資」「内資」といった区分だけで判断するのは難しいかもしれませんね
ぼくは、突然解雇されたとしても、すぐに次の仕事が見つかるような人材を目指していきたいです
また、今は自分の会社が好きですが、会社の雰囲気が悪くなってしまったら、積極的に転職活動をしたいと思います
この記事がみなさんにとって有益であったことを願います
良かったらまたこのサイトに遊びに来てください
有難うございました
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