組織で働く以上、周りからの評価は大切ですよね
会社員の多くは他者によって評価され、評価によって給与が決まります
評価に際して大事な要素が「印象」です
語弊を恐れずに言い換えると、「印象」こそがあなたの給与額を決めている と言えます
良い印象を持たれている人は高く評価され、悪い印象を持たれている人は高い評価を得ることが難しいものです
このひとつの事実を念頭に、今日は「良い印象を得る方法」について記事を書いてみます
良い印象を相手に与えることは重要なスキルのひとつ
「印象」ということばを使うと、少し嫌悪感を持つ人もいるかもしれません
「印象」を気にし過ぎることを、
取り繕うこと・実態以上に自分をよく見せようとすること と捉えて、
狡猾さ と結びつけてしまうからだと思います
しかし、良い印象を与えることは、人間性や、能力の本質を偽ることとは違います
あなたは 好印象を持った人 と 悪印象を持った人 どちらと付き合いたいですか?
印象の悪い人と付き合いたい人はいませんよね
逆に、広義で「好印象を持てる」相手とは気持ちよく付き合うことができます
「好印象」 は相手の幸福度にも繋がる
「好印象」 は相手への気遣い
このように考えると、相手に良い印象を持って貰うことは大切なスキルのひとつと考えられませんか
この印象という観点から、あなたが適正な評価を得られるような行動を心がけてみてください
好印象の重要要素:初頭効果 とは
ぼくは人に良い印象を持ってもらう為に「初頭効果」を意識して行動しています
初頭効果とは、最初に提示された情報は相手にとって非常に印象的なものになる
という心理的傾向のことです
第一印象の大切さ というと概ね同義かもしれません
例えば初対面で、「堂々とした態度で仕事ができる人だな」と印象をづけることができれば、相手の中にはこの時のイメージが長く残ることでしょう
良い第一印象を与えるために「メラビアンの法則」と併せて、この初頭効果を意識してみてください
*メラビアンの法則:「見た目・声の大きさや話のスピード・話の内容」が相手に与える印象に影響を与えるという米国心理学者が提唱したもの
初頭効果のビジネスでの活用法
ぼくが初頭効果を意識して、具体的に実践していることは
- 最初に発言・質問する
- 最初に伝える
- 最初に提出する
この3つです
もちろん内容が伴わないことにはポジティブな効果は得られませんが、
「最初に」というのは自信 や 熱意 が伝わると同時に、とても印象に残るものです
ぼくはこの「初頭効果」を自分なりに拡大解釈にしている部分もありますが、
これまでの人生でこの有効性を多く実感してきました
良かったら参考までに続きを読みすすめてみてください
初頭効果のビジネスでの活用法:最初に発言する
ぼくは外資系企業勤めですが、人の流動が激しい分、同僚や上司がよく変わります
特に、上司の上司くらいの距離感の人の場合には、同じオフィスにいないどころか、住んでいる国すら違うケースも多く、部下なのにちゃんと覚えてもらえてない なんてことも珍しくはありません笑
(上司の上司くらいの人に「えーと誰だっけ」と思われるのは辛いですよね)
自分を印象付けるために、ぼくが心がけているのは、会議等で、最初に発言・質問をすることです
とりわけ、沈黙が生まれがちな「何かご質問等はありますか?」のくだり
大人数であるほど発言のハードルが上がりますが、印象に残る度合いもグッと上がります
そして、会を進行している人たちをサポートする(質問やコメントが無いことは主催者にとってはあまり良いことではない)ことにもなりますので、感謝されやすくもなる側面もあります
ひとりの発言や質問を皮切りに、他者の発言や活発な議論を促進するという意味でも、
最初の発言・質問 をした人の功績は大きいと言えます
実を言うと、ぼくは 最初に質問や発言をしたい欲が強いので、
「何聞こうかなー」「何て言おうかなー」と考えながら人の話を聞いていることもよくあります笑
(目立ちたい気質もあるのかもしれません‥笑)
この、「何を言おうかなー」と考えながら聞く行為 = アウトプットを意識したインプット(だいぶカッコつけた表現に変えたけどw)は会議への集中力を高め、仕事への主体性や責任感がついてくるという特典もあります
とにもかくにも、最初に発言や質問をすることで、相手に自分を印象付け、自分という存在をアピールして、高評価に繋げる ということは有効性が高いです
特に日本においては、存在感をアピールしやすい方法です
(他国と比べてみんなあまり発言しないから)
人によっては少しハードルが高いかもしれませんが、是非トライしてみてください!!
初頭効果のビジネスでの活用法:最初に伝える
他人に判断を仰ぐときであっても、あなたはその全てを相手に委ねているわけではありません
初頭効果をうまく活用すると、相手に選択を委ねている と見せかけて、自分が望む方向に相手を誘導することも可能です
このプロジェクトは、A案でいくのか B案でいくのか その選択の如何によって、あなたの運命は大きく変わるかもしれない
それなのに自分には決定権が無い! ‥なんてシチュエーションはありませんか?
そんなときに有効なのが、この「最初に伝える」です
最初に提示された情報に強く影響される 初頭効果 を考慮して、
複数案を提示する際に、自分の推す案のポジティブな情報を最初に伝えましょう
最初にポジティブな印象を与えることで、そのイメージが相手に残りやすいのが初頭効果です
具体例1.
「Aは外観が美しい 価格が高い」 「Bは価格が高い 外観が美しい」
と伝えた時、心理的に好印象を得やすいのは、Aです
(AもB「外観」と「価格」という比較項目において、優位性が変わらなくても説明の順番だけで好印象を得やすくする効果があります)
具体例2.
「a案は保守契約内容でb案よりも安心できる 価格はb案より高い」
「b案は保守契約内容でa案よりも不安 価格はa案より安い」
ここで心理的に好印象を得やすいのは、aです
(保守契約内容ではa案が優れている 価格面ではb案が優れている)
あくまで2つの案を同条件で平等に比較していると見せかけて、しれっと心理操作を交えた発信をすることができます
もちろん具体的にどんな保守契約内容なのか 価格差はいくらなのか
など、細かい説明が必要だと思いますが、ハイレベルで a案 vs b案 を伝える際に、上記の順で伝えることは有効です
自分の推す案、自社の推す案を通すことが出来れば、あなたの評価も上がるはずです
初頭効果のビジネスでの活用法:最初に提出する
「最初に提出する」 ことは、ものごとへの熱意、いかに重要視しているのか を相手にわかりやすく伝えることができ、まさに印象を良くすることに役立ちます
一番に提出することで、相手に好印象を与えられるということは多くのビジネス書でも言及されていますね
しかしどうして「最初に」というのは、評価につながるのでしょうか
これは、「私は他の何よりもこの仕事を優先しています」という非常にポジティブな意思表示になるからです
他の人は「納期に間に合うから、まずは別の仕事を片付けよう」としている中、真っ先に仕事に取り組んで提案を出してくれるっていうのは印象が悪くなりようがないですよね(よっぽど内容が稚拙でなければ)
ぼくは他人と競う場面ではない部分でも、「自分のことよりもあなたを優先します」というジェスチャーをするために、メール等の即レスを心がけています
これは初頭効果観点では少し話が飛躍しているかもしれませんが、即レスは相手への敬意の証明で
強いては高評価への近道です
対複数名に対して出された提案の要求・メールの返信などは、一番に出す即対応をすることで、評価を高めましょう
まとめ
いかがだったでしょうか
「あぁーこいつやってんな」なんて、ぼくのことを嫌いになる人がいませんように‥
と祈りつつ書いてみました笑
人からお金を貰う会社員という職業を選んでいる以上、評価なくして給与なし!
と、ぼくは考えています
魂を売って媚びてはいませんが、自分の能力が適正に評価される努力はしています
評価を得ること ≒ 好印象を得ること ≒ 互いに気持ちよく付き合えること
と捉えて、みんなで前向きに頑張っていきましょう
最後まで読んでくれてありがとうございました
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